12.22.2017

民間連携ボランティア

今回の内容
・民間連携ボランティアとは?
・民間連携ボランティアのメリット
・利用する隊員に求められること隊員に求められること


民間連携ボランティアとは?

青年海外協力隊への参加は、多くの隊員にとって
一大決心だと思います。

青年海外協力隊に参加すると、1年~2年間、
途上国でボランティア活動を行うことになります。
その間は給料が出ない上に、多くの場合、
仕事を休職・退職しなければならず、
キャリア上は非常に不利でハードルの高いことです。
そのため、「興味はあるけどちょっとね・・・」
という人は少なからずいたのではないかと思います。




しかし最近、JICAと民間企業の
連携により、休職・退職せずに
青年海外協力隊に参加する道が
広がってきました。
それが民間連携ボランティアです。


簡単に言うと、民間企業とJICAが連携し、
企業が自社の社員を、研修として
青年海外協力隊に派遣する仕組みです。







今回、私も民間連携ボランティアの枠で
青年海外協力隊に参加できました!
私の場合は、今の会社のトレーニーとして
青年海外協力隊に派遣されるため、
お給料をいただきつつ、隊員として活動することが
でき、さらに帰任後はその経験を活かして
海外勤務が決まっているという・・・
夢のような、恵まれた立場です。


↓民間連携ボランティア制度について↓
https://www.jica.go.jp/volunteer/relevant/company/cooperation/



民間連携ボランティアのメリット

ここで、民間連携のメリットをまとめてみます。

■民間企業として
海外志向の強い人材を、JICAのリスク管理のもと、
低コストで海外人材として育成することができる

JICAとして
隊員の門戸が広がり、優秀な人材を得やすくなると
同時に、協力隊事業に対する民間の理解促進につながる

■隊員として
再就職や収入のリスクを考慮せずに青年海外協力隊に
参加することができ、帰国後はその経験をスムーズに
社会還元できる


協力隊員を夢見る多くの人が
「あんなこといいな、できたらいいな」
そんな風に思っていたことが実現する
民間連携ボランティア。

でも、それだけいい面がある分、頑張らなければ
ならない点もあります。



隊員に求められること

民間連携で参加した隊員には、活動中、
協力隊員として有用であると同時に、
企業人として有用であることが求められます。


JICAとして「協力隊員」に期待していることは、
「草の根の外交官」、人間的な成長などなど、
国際協力と人員育成に主眼が置かれています。
一方で民間企業が「社員」に期待することは、
「企業人」としての成長です。

両者の目的が一致する部分は多いのですが、
すべてが一致しているわけではありません。

例えば民間企業は、隊員だからこそ知りえる
現地の市場動向や、商品企画に活かせる「情報」
(現地人の消費性向など)を得たがっていたり、
語学力の向上を一つの成果物として評価していたりと、
JICAとは少し違うものを「社員」に求める場合があります。


両者の期待に応えるため、ある部分で
ダブルエージェント的働きをする分、タフな任務になります。
ただ、自分の能力向上も期待できるため、
それも含めてメリットと考えることもできます。


そんな風にメリットの多い民間連携。
この取り組みが広がっていくように、
民間連携の成功例となるべく、頑張って参ります。

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